「就活の軸ってどう答えればいいの?」「就活の軸の見つけ方がわからない…」
就職活動をしていると耳にする機会が多い「就活の軸」という言葉。面接で聞かれることもありますが、どのように軸を見つけたり答えたりすればいいかわからないですよね。
結論から言うと、就活の軸は「3つの軸」で考えるのがおすすめです。
この記事では就活の軸の考え方や見つけ方、業界別の例文について紹介していきます。
就活の軸に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
就活の軸とは
就活の軸とは、仕事や企業を選ぶ上で重視する、自分の価値観や譲れない条件などの基準のことです。
どんな場所で、どんな仕事をしたいかは人それぞれです。就活の軸を明確にしておくことで、企業選びがスムーズになり、就活の軸と紐づけた根拠のある志望動機を伝えることができるようになります。
つまり、就活をするにあたって就活の軸を持つことは必須と言えます。あなたが理想とする働き方ができる職場を見つけるためにも、しっかりと就活の軸について考えてみましょう。
就活の軸は3つの軸で考える
就活の軸が大切ということはわかったが、「どのように決めればいいのか?」「軸はいくつあれば十分なのか?」など、疑問に感じる方も多いことでしょう。
就活の軸は、3つの軸で考えます。
軸が1つしかないと、視野が狭くなり応募する企業を見つけられなかったり、選べなくなったりしてしまいます。
3つの軸とは、「興味関心のある分野」「能力が発揮できる分野」「仕事に求めるやりがい」のことです。
この3つについて自分の軸を持つことができれば、仕事を探しやすくなり、面接で聞かれた時にもスムーズかつ納得のいく回答することができます。
それでは、各項目について順番に解説していきます。
興味関心のある分野
まずはあなたが興味関心のある分野を把握することが大切です。好きなことや気になっている分野がわかっていれば、企業選びがやりやすくなります。
また、どの企業に応募すればいいかわからないときも、興味がある・ないで企業を振り分けていけば、自分自身が何に関心を持っているのかを知ることができます。
能力が発揮できる分野
あなたが得意とする分野は何ですか?
自分ではできて当たり前だと思っていることでも、他人からすればすごいことだと評価されることがありますよね。
そういった能力を仕事で活かすことができれば、仕事への成果をあげることができるはずです。自分が持っている能力なら、どんな業界や仕事内容で生かすことができるかを考えてみてください。
仕事に求めるやりがい
あなたが働く上でどのようなやりがいを求めているのかを考えましょう。
人の役に立って、お礼を言われることにやりがいを感じる人もいれば、目標を達成することにやりがいを感じる人もいます。
仕事に求めるやりがいを決めておくことで、数字重視の企業にするのか、人とのつながりを重視する企業にするのかなどの企業選択がスムーズになります。
働く上でやりがいを感じることができれば、充実感を得られます。仕事に求めるやりがいは、就活の軸の1つとして重要な項目です。
就活の軸の見つけ方
就活の軸は3つの軸で考えると良いとお伝えしてきました。
しかし、現状自分の軸が思いつかない人はどのように軸を見つければいいのかと悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。
就活の軸を見つけるには、自分と向き合う時間が非常に大切です。
ここでは、就活の軸の見つけ方について解説していきます。
就活をサポートしてくれるアプリを使う
就活の軸を見つけるうえで、最もおすすめの方法は就活スカウトサービスのアプリを利用することです。
これらのアプリは無料で利用でき、用意された質問に回答することで自己分析が進み、自身の価値観や就活の軸を明確にすることができます。
さらに、その価値観に共感した企業からスカウトが受けられる機能もついています。
こういった機能のアプリは、成功している就活生はみんな使っています。
というか無料ですし使わない理由がないです。
就活スカウトサービスのアプリの中で最もおすすめは、キャリアチケットスカウトです。
このように、自分の価値観と就活の軸を見つけた上で、価値観の合う企業からのみ、スカウトをもらい選考に進むことができるのも魅力です。
就活の軸を見つけたいなら、使ってみて下さい。
自己分析を行う
就活の軸を見つけるために欠かせないのが自己分析です。
これまでの経験や自分自身の判断基準など、過去の自分と向き合い、見つめ直します。
自己分析を行うと、性格や興味関心があることがわかり、どのような価値観を持っているのかが見えてきます。
自分の短所と長所がわかれば面接にも使えるので、自己分析は就活生にとって必要不可欠であると言えます。
自己分析の方法としては、以下のようなものがあります。
- 診断サイトを使う
- 自分史を作成する
- モチベーショングラフを書く
診断サイトは先ほど紹介したアプリや、性格診断サイトを使用することで簡単に自己分析ができます。
自分史は、これまでの人生で何をしてきたかを書き出します。
小学校〜大学時代に分け、過去に取り組んできたことや好き・嫌いだったものを書き出します。
なぜ嫌いだったのか?と言ったように、「なぜ」の部分を深掘りしていくことで、自分でも気づいていなかった性格や価値観を見つけることができます。
モチベーショングラフは、幼少期から現在までを振り返り、モチベーションが上がったときや下がったときをグラフにします。
グラフにして可視化することで、モチベーションが高いときの共通点が見つかり、自分の得意分野や能力などを知ることができます。
紙とペンがあればできるのでぜひ挑戦してみてくださいね。
他己分析を行う
家族や友人に自分のことを聞いてみる他己分析もおすすめです。
自分が他者からどうみられているのかという客観的な意見を聞くことで、自分では気づいていない意外な性格や長所、短所を知ることができます。
新たな自分に気づくことができれば、就活の幅も広がりますよね。
他己分析をした後に、自己分析と照らし合わせながら本当の自分と向き合っていきましょう。
インターンシップへ参加する
興味のある分野や業界がわからない、思いつかないという方は、インターンシップへの参加がおすすめです。
インターンシップとは、社会に出る前に希望の仕事を体験することです。
実際に仕事を体験すると、様々なことに気づくことができます。ネットで情報を集めたり、自己分析をしたりするだけでは仕事との相性はわかりません。実際に働いてみたら相性が悪いと感じることもあります。
就職後に相性が悪いと感じるのは避けたいことですが、インターンシップなら問題ありません。
むしろ、早い段階で自分の適正に気づき、方向性を定めることができるので、大きなメリットがあると言えます。
就活の軸が必要な理由
これまで就活の軸の見つけ方について解説してきました。
しかし、そもそもなぜ就活の軸を持つことが重要なのか?と感じる方もいますよね。
就活の軸を持つことには、以下のような理由があります。
- 企業選びのミスマッチを防ぐため
- 効率的に就活を行うため
- 面接でスムーズに受け答えをするため
- 将来の自分をイメージするため
順番に解説していきます。
企業選びのミスマッチを防ぐため
就活の軸を定め、どのような条件を優先して働きたいかを決めておくことで、より自分にあった企業を見つけやすくなり、ミスマッチを防ぐことができます。
自分がしたい仕事ができると思って入社したものの、実際は全く違う仕事内容だったなど、入社前と入社後でギャップを感じる可能性があります。
しかし、自身の軸と合致している企業に入社すれば、入社後のギャップも感じにくいというメリットがあります。
効率的に就活を行うため
3つの就活の軸が決まっていれば、企業をかなり絞ることができ、効率的に就活を行うことができます。
日本には何百万社もの企業が存在しています。
その中から自分に合った企業を探し出すのはなかなか骨が折れる作業ですよね。
応募する企業を決め、エントリーシートを作成し面接を受けるので、1つの選考にどうしても時間がかかってしまいます。
そのため、働きたい企業がのイメージがはっきりしていない状態で、何となく就活を行うのは非効率的であるといえます。
短い期間で納得のいく企業を見つけたいのなら、就活の軸を持っておくことは非常に大切です。
面接でスムーズに受け答えをするため
就活の軸があれば、面接での受け答えもスムーズに行えます。
就活の軸に基づいて企業選びをしたのなら、なぜその企業を選んだのかと言う志望動機が明確なため、筋の通った回答ができます。
また、就活の軸を考える際に自己分析なども行うため、長所や短所の把握もしています。これらも面接対策になるのです。
将来の自分をイメージするため
将来の自分をイメージするためにも、就活の軸は必要です。
就活の軸を考え、将来目指したい姿がわかれば、どのようにキャリアを積んでいくべきかを知ることできます。
必要なスキルもわかるので、スキルを身につけるためにどのような企業に入社すればいいかと言うことも自然と答えが出ます。
就活の軸は面接で聞かれる?
就活の軸は面接で聞かれることも多くあります。
ここでは、なぜ面接の際に企業から就活の軸について聞かれるのかについて解説します。
面接で聞かれる理由
就活生から就活の軸を聞くことで、企業側にもメリットがあります。
面接で就活の軸を聞かれる理由は以下の通りです。
- 企業との価値観がマッチしているかを確認するため
- 志望度の高さを知るため
順番に説明していきます。
企業との価値観がマッチしているかを確認するため
面接官はなぜこの企業を選んだのか、就活生と企業の価値観に相違はないかを確認するために質問をします。
就活生からすると、入社後に「やっぱり違った」とギャップを感じるのは避けたいものです。
しかし、それは企業も同じです。コストをかけて採用しているわけですから、新人がすぐに辞めてしまうと会社にとっても大きなダメージがあります。
そういったことを防ぐためにも、就活に軸を聞くことは企業とのマッチ度を測る重要な質問といえます。
志望度の高さを知るため
企業は志望度の高さを知るためにも就活の軸について質問をしてきます。
就活の軸を基に企業への想いを伝えれば、志望度の高さを示すことができます。
企業からすれば、志望度が高い就活生を採用したくなるのは当然ですよね。
就活の軸の答え方【例文あり】
就活の軸を答えるときのポイントは、
- 最初に就活の軸を述べる
- その軸の理由を過去の自分のエピソードと紐づけて話す
- 企業との共通点を伝える
以上です。この手順に沿って、就活の軸を聞かれたときの回答を考えてみてくださいね。
以下では就活の軸の例文を紹介します。目指す業界によって内容は変わってくるので、参考にしながら自分なりの言葉に置き換えてみてください。
サービス業界志望の場合
私の就活の軸は、一人でも多くの人を笑顔にできる仕事に就くことです。大学時代に4年間、カフェでアルバイトをしていました。
商品を提供する時にお礼を言ってくださったり、常連さんと会話をしたりする時間に充実感があり、やりがいにつながりました。御社は多くの飲食店を展開しておられますので、ぜひ入社し、お客様の笑顔を増やす仕事をしていきたいと考えております。
IT業界志望の場合
私の就活の軸は、IT技術を通じて多くの人の役に立ち、社会貢献することです。私は大学入学まで、地方に住んでいました。都心部にくらべ、まだまだITの技術が行き届いていないことが多く、不便さを感じている人が多くいます。
御社は全国に事業を展開され、全ての人がITによってより快適な生活ができるよう取り組まれています。ぜひ御社に入社し、多くの人の役に立てるIT技術を届けていきたいと考えております。
広告業界志望の場合
私の就活の軸は、顧客の問題解決をし、自分のアイデアを形にできる仕事でに就くことです。
私は飲食店でアルバイトをしています。集客を増やすためのアイデアが欲しいと言われ、SNSの運用に力を入れることを提案し、実行しました。その結果、SNSをみて来店されたお客様が増え、集客アップにつながり、やりがいを感じました。
この経験から、自分のアイデアで顧客のサポートができるこの業界に勤めたいと考えております。
就活の軸を答える際、アルバイトの経験などをもとにして答えることが多いです。
現時点であまり答えられそうなアルバイト経験がない場合は、今からでも何かアルバイトを始めてみることをおすすめします。
就活の軸を答える際の注意点
就活の軸を答える時に気をつけて欲しいのが、「抽象的になりすぎない」「優遇・給料をぜん是最優先にしない」と言うことです。
例えば「やりがいを感じたい」という軸を持っていた場合、やりがいだけでは面接官は具体的なイメージができません。
簡単な言葉でまとめずに、「お客様の役に立つことをして、お礼を言われる瞬間にやりがいを感じる」など相手がイメージしやすい、伝わりやすい言葉で話しましょう。
また、優遇や給料は確かに大切ですが、それを面接官に伝えてしまうとあまりいい印象を持たれません。
面接官はモチベーションが高く、成長志向のある人材を採用したいと思っているので、優遇・給料を答えるのは控えた方が無難です。
自分だけの就活の軸を見つけよう
3つの就活の軸について解説してきました。
誰でも最初はどのように就活の軸を見つければいいかわかりません。
しかし、3つの就活の軸を持つことはメリットしかありません。見つけ方のポイントを抑え、アプリなどを使いながら自分なりの軸を見付けることができれば、就活がスムーズにいき、3つの就活の軸とマッチした企業が見つかりますよ。
例文も参考にしながら、あなただけの就活の軸を伝え、納得のいく企業選びをしてくださいね。